「生涯学習概論」レポート(合格)

司書資格

レポートを書くにあたり、色んな人のサイトを参考にさせてもらったので、私も公開します。
(誤字・脱字もありますが、そのまま掲載しますね。多少のことは大目にみていただける場合もある、ということで(^ ^; )

※注意!
丸写しや、類似したレポートは不合格になります。
あくまで参考に、自分の言葉でレポートを書いて下さい。

何があっても責任は負いかねます。

【設題】
ラングランの生涯教育的思想とリカレント教育の思想の社会的背景について考えてください。

【解答】
1.ラングランの生涯教育的思想とその社会的背景について

  1965年、ユネスコの成人教育推進国際諮問委員会で提出されたワーキングペーパーにおいて、ポール・ラングランは「education  permanente」という言葉を用い、教育という概念に新たな意味を込めた。これまで教育とは、人生の初期に学校という教育機関において受ける者、とされていたが、ラングランは、就学前や就学後の教育にも注目すると同時に、学校だけでなく社会の様々な教育的期間、組織も含めて、全体として教育を考える必要があるとした。つまり、児童、青年期に埋める学校教育や、職場で受ける講習、地域で行われる社会教育などを全て教育としてとらえ、個人が生涯を通して教育を受けられるようにすべきであるといった考え方である。
  その考え方が生まれる背景として、社会の急激な変化が挙げられる。ラングランが「生涯教育」を提唱した1965年頃は、米ソが東西対立、冷戦の中で、科学技術競争にしのぎを削っていた時期である。科学技術の急激な進歩は、学校で教わったことがすぐに古くなると言った問題を生んだ。初等教育に重点を置いたシステムだけでは、世界の技術を追い越すことはできない。そこで、生涯を通して様々な教育の機会を得られることが重要になってきた。
  また、社会構造も大きく変わった時期であった。それかで植民地であった国々が独立し、先進国に追いつくために教育に力を入れ始めていた。日本に置いても、天皇制から民主主義へと国家のあり方が変わる中で、社会の構成単位が「家」から自立した個人へと変わるなど、これまでの教育では対応できない変化が起こっていた。このように、「生涯教育」は、生涯にわたって学ぶことが必要である、といった単なる倫理観を説くことではなく、激動の社会に対応するための社会的な要請から生まれた考え方であった。

2.リカレント教育の思想とその社会的背景について

  リカレント教育という用語は、1969年5月に開かれた「第6回ヨー立派文部大臣会議」において、スウェーデンのパルメ氏がすポーチの中で使ったのが最初と言われている。[1]1970年OECD(経済協力開発機構)の教育政策会議で注目され、各国に普及していった。「リカレント」とは、「回帰」「循環」などの意味があり、教育を受ける期間が終わると労働する期間になる、という直線型の人生モデルではなく、教育と労働が何度も繰り返される循環型の人生モデルを示したものである。その例として、スウェーデンやフランスの有給教育制度やアメリカのコミュニティ・カレッジ、日本では夜間制社会人大学院や放送大学などが挙げられる。
  日本に置いても、1988年、文部科学省の「我が国の文教施策」において、「リカレント教育」に関する記述がある。[1]それによると、青少年を主たる対象に下従来の教育では、青少年の社会参加を遅らせ、社会への貢献の機会を少なくする恐れがあり、これからの社会変動に対応できる知識、技術の習得のためには、学習の機会をもっと広げる必要があること、また、労働経験や社会経験を積むことで学習動機が生じることもあり、その場合は社会人になってからの方が学習の効率が高いということが述べられている。また、この頃から人口構成の変化が顕著になり、青少年世代の人口に比較して高齢者層の人口の割合が増え、今度益々その割合が増えていくことが予想されている。[2]社会の担い手が、青少年世代から高齢者世代へと変化していかざるをえない状況があり、社会経済を発展させる植えて、学校中心の教育体系から、高齢者も含めた学習、労働できる社会体制作りが必要となったと考えられる。

3.おわりに

  これらの教育が有効になるためには、転職や復職が容易にできるような流動的な労働市場、社会的環境が整うことが必要になる。欧米ではもともと労働市場の流動性が高く、キャリアアップのために再び教育機関に戻り学習するといったシステムを取り入れやすい状況であったが、日本では年功序列型の長期雇用制度の歴史があり、このようなシステムは馴染みにくい状況であった。しかし、近年は日本でも働き方が多様化しつつあり、キャリアアップやジョブチェンジのために必要なスキルを身につける方法として、生涯教育やリカレント教育が注目されている。
  1990年、文部科学省に生涯教育審議会が発足し、1992年7月に「今後の社会の動向に対応した生涯学習の振興方策についてを答申した。その中で当面取り組むべき四つの課題の一つに、「リカレント教育の推進」が挙げられている。この答申を受け、文部科学省でも、生涯教育振興のため、学校教育と社会教育の連携を進めていく施策をより積極的に打ち出していくことになった。
  新たな知識を得るために、また、これまでに得た知識や技術をさらに深めるために、いつでも参加できる学習機会のしくみづくりが益々重要になってきている。

【参考文献】
[1]文部科学省「我が国の文教政策」(昭和63年度)第1部 第1章 http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpad198801/hpad198801_2_013.html
[2]文部科学省「我が国の文教政策」(昭和63年度)第1部 第1章 第2節 http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpad198801/hpad198801_2_012.html
[3]坂井 暉「生涯学習概論」近畿大学情報教育部, 2016

個人的な感想

一番最初に提出したレポートです。

KULeDという近畿大学のサイトを使って提出しています。

2,000字程度のレポートで、多すぎても、少なすぎても提出できないようになっています。

途中で保存もできるし、とても使いやすかったです。

あらかじめワードで書いておき、文字数を調節しながら入力しました。

コピーやペーストができないので、全て自力で打ち込まなくてはなりませんが、それも大して苦ではなかったです。(むしろ手書きの方が苦痛・・・)

参考文献は文字数が長くなるので、単語登録の機能を使い、一発で変換、入力できるようにしました。

結果がわかるまで時間がかかる場合もあると聞いていたのですが、「生涯学習概論」はすぐに評価が返ってきたのを覚えています。

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